『たえる』の奥にあるヒント ― 口の中で何が起きている?

「かえる」と言いたいのに、「たえる」になってしまう。

一見すると、

「まだ言えないんだな」

で終わってしまいそうですが…

実は、

“どんな間違い方をしているか”に、大事なヒントが隠れています。

「言えない」ではなく、“どう言えているか”を見る

どんな支援でも、

「できない」

だけを見てしまうと、なかなか次につながりません。

大切なのは、

”どうできているか”

です。

構音の場合であれば、“どんな音に置き換わっているか”

が大切です。


今回見られたのは、

「かえる」→「たえる」

これは、

舌の奥を使う 「カ」 の音が、

舌の先で作る 「タ」 の音に置き換わっている状態でした。

つまり、

“舌の奥を使った動きがまだ難しい”

可能性が見えてきます。

発音は、ただ「真似して言う」だけではなく、

実はとても細かな舌や口の運動なんです。

今回のチャレンジは「カ行」

そこで今回は、

“カ”の音づくり

にチャレンジしました✨

とはいえ、

いきなり「かえる!」と言うのはなかなか難しいもの。

まずは、

「子音」をつくる練習から。

舌の奥を上顎につけて「 [k] 」っと。

やってみると、これはすぐにクリア。


ただ、子音はできても、「かえる」と言えるかは別問題。


続いて「子音+母音」で一つの音にする練習。

「 [k] 」と「あ」をほぼ同時に響かせて、「カ!」

それができたら、単語はいえるかな?


週2回、1日10分くらいの取り組みで、だいたい1か月位だったでしょうか。

取り組み後の様子です。


かえるの「る」のときに舌が迷ってしまったようですが、“カ”と聞こえる音をしっかりと出せるようになりました。

もちろん、

「カ」と言えたらすぐ完璧!

にはならないことが面白い。

デジタルにはない面白さ。

どんな音が苦手なのか、認知発達は? 運動発達は?と

子どもの ” 今 ” をまずはしっかり観察することです。

舌を弾いて、ラ行も練習していこう!

「できる・できない」ではなく、

・どこでつまずいているのか

・何が準備できていないのか

ここを分けて考えるだけで、支援は大きく変わります。

療育は、

“やり方”よりも“見方”で変わることが多いです。

理由がわかれば支援がわかる。

見えてるいるものに支援をするのではなく、

見えている理由に支援する。

そんなことを丁寧に、一つずつ。

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